2012年1月アーカイブ

前回のメルマガで大寒は21日ごろとお伝えしましたが、暦通りに寒い日が続き、東京も初雪となりました。霜柱をろくに知らない子供たちが、目をキラキラさせて、「見て!霜柱だよ」と手のひらにきらきら光る氷を載せて駆け寄ってきてくれました。大人にとっては迷惑千万の東京の雪ですが、都会っ子にとっては「ヤッター」といった感じなのですね。

 

反対に金融市場は年明けから非常にホットな相場が続いています。年末の悲観ムードは一掃され、米国市場にいたってはダウが新高値をつけようという勢い。証券市場と直接関係のない生活を送っていらっしゃる多くの皆様にとっては、年末と年始、たったの1週間位の間にいったい何があったの?と不思議に思われたのではないでしょうか?後付けの解説には価値がありませんので深追いはやめておきましょう。

 

さて、本日の日経新聞1面トップ記事で、投資信託がずいぶん大きく報道されましたね。

『投信配当しすぎ歯止め』『毎月分配型 運用益に限定』だそうです。金融庁は3月から年末にかけて投信規制の詳細をつめ2013年の通常国会に改正案を提出する考えだそうです。 投資信託の分配金引き上げ競争には、本当に「大丈夫?」と不安に思ってきた一人なので長期的な方向性としては全く異論がないのですが、個人の貯蓄から投資への流れが逆流しないよう、上手に賢くリードしてもらいたいものです。

 

たとえば、これを機に、投資家には悪影響のでない形で投資信託の統廃合が進み、商品選択が容易になればよいと思います。実際、運用会社の数の多さと商品の多さは、何を語っているのでしょう。投資信託自体は、決して悪い商品ではなく、個人投資家の資金を集めて大きな資金で運用することで選択肢を大きく広げることができる、夢のある商品だと思っています。しかしながら、現状、数億円しか純資産額のないファンドがごろごろしています。残高がいくらでもファンドの基礎的な維持コストがかかることを考えれば規模の論理が効けばもっと割安なフィーで投資家に商品を提供することも可能なはず。ファンドオブファンズのフィー構造も投資家にはブラックボックスですよね。金融庁の投資家保護が単なる販売会社への規制強化に終わらないことに期待いたします。

寒くなりましたね。今年の大寒は、121日らしいのですが、今年一番の寒さですねという朝の挨拶をよく耳にします。体感的にはとても寒いこの頃ですが、本日も日経1面にありますように「個人消費 地方で活気」なのだそうです。震災の記憶もまだ新しい激寒の地、東北でも個人消費が活気づき、仙台市ではベンツが飛ぶように売れるとか・・小売り大手のトップは、「震災需要はこれから2~3年は続く」と見ているそうです。円高基調が続いているにも関わらず、原料高からか値下げにならない商品が多いと日々感じていましたが、個人消費に強気の見通しが増えているからなのかもしれません。

私ごとですが、中目黒にある某和菓子屋さんのどら焼きの大ファンで時々足をのばして買いにいくのですが、久しぶりだなあと思ってショーウィンドウを覘いたら@168円です。20円も値上がりしていました。最近、どこに買い物に行っても人の多さに驚きます。昨年来、消費増税の話も現実味を帯びてまいりました。買いだめ需要などと言い、品切れの生活雑貨が出てきたり、便乗値上げなんてことにならなければよいのですが・・・

澤上ファンドの澤上篤人さんが、「やっぱり!インフレがやって来る」というご本をお出しになり、昨年のTV出演で年末の22516000円目標とおしゃっていましたが、「大袈裟な」と笑っていては逃すものがあるかもしれません。しかしながら、「インフレは、持てる者には更に富をもたらし、持たざる者を苦しめる」と誰か言ったかどうか知りませんが、現実はシビアです。給与がすぐに上がらないであろう労働者や年金生活者の生活は今よりも厳しいものにならざるを得ません。日本で働く現役労働者のうち、果たしてどのくらいの人々が本当にインフレを喜べるのか。インフレへの備えがない人が少なくないのではと思ってしまいます。

一般に、土地と株式はインフレに対して高い感応度があると言われています。また、インフレになるというのであれば、恐らく、現在の円高基調は終わりを告げることになると予想されます。もう、勘のいい方はお分かりかと思いますが、今年は本気で資産運用をえてみてもいいのではないかと思います。じぶん年金の積み立ても増額したくなるタイミングがあるように思います。ぜひ一度、通帳記帳をしてご自身の余裕資産を見直してみてはいかがでしょうか。

あっという間に年末になりました。うさぎ年もあと数日で終わりです。昨年の今頃にも師走のメルマガを書いたな~などと思い出し、振り返って読んでみると、昨年と今年のじぶんのわずかな変化に気づきました。そう、去年は1年が終わってしまう!とやけに浮き足立ってしまっていたように思いますが、今年はなんとなく落ち着いて過ごせています。理由はなんでしょう。2011年は、私なりに精進できたから!とポジティブにとらえたいと思います。皆様はいかがでしょうか?

さて、各種報道によると今年は多くの日本企業が円高の進行を逆手にとって積極投資に出ているといいます。今後も新興国投資や海外企業の買収を積極化しようとする企業が70%以上とか。世界景気のスローダウンが予想される中、なんとも威勢のいい話です。「日本株式会社」が外国企業を買っていると諸外国から首をかしげられているそうです。欧米の先進企業は、今後見込まれる低成長経済を目前にして手元流動性を積み上げているというのに。

                                                           

一方、国内事情を見れば、お国の予算の半分は国債(借金)で消費税増税はやむなし。企業年金も公的年金も真っ赤かで存続が危ぶまれている企業年金も数多い。労働者は65歳まで働き、年金受給は70歳から。一方で、製造業のボーナスが2年連続増加という報道も少し前にありましたね。しかしながら、被災地の雇用ミスマッチや都市部の失業率高止まりで懐が温かい労働者ばかりでは決してありません。なにか不協和音を感じて仕方がありません。来年の日本経済は、どういう見通しになるのでしょうか?

 

26日の日経新聞に「強い人々と弱い指導者と」というショッキングな見出しが出ていましたが、庶民の我慢強さ(リストラ)をバネにして海外積極投資で生き残ろうとしている企業と、庶民の従順さ(増税)を利用して今までの悪政のつけを払わせようとする政府。津波やなでしこジャパンのように日本人の強さが確認された2011年でありましたが、一方でギリシャなどと比べても日本人の異常な我慢強さが強調された一年でもありました。節電に始まり、「被災地の人々に比べれば」と今年はたくさん我慢してきましたよね。経済の長期停滞を表す「日本化」は今年先進国のキーワードとなりましたが、来年は明るい話題で始めたいものです。私たちの将来を明るく希望の持てるものにできるよう皆様と一緒に考えて行動していきたいと思います。

 

さて、1年間、じぶん年金メルマガにおつきあいくださり誠にありがとうございました。プラスサム総研は本日が年内最終営業日とさせていただきます。来年は5日から営業です。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

 

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じぶん年金プロデューサー
プロフィール

取締役社長 山根ちづえ
山一証券株式会社、パトナムインベストメンツ証券等を経て2009年7月プラスサム総合研究所 取締役就任(現任)。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、経営大学院修士課程修了(MBA)。